西谷史 氏のSF小説「デジタル・デビル・ストーリー」を原作として、
メディアミックス展開をした作品の1つでした。
広告はオリジナルビデオアニメ版の内容を紹介しています。
メディアミックスプロジェクトとして展開していた事がわかります。
・映像はこの広告のOVA
・音はOVAのサントラCD
・活字は前述の原作小説
・コンピュータは現在でもシリーズ化されているアトラスの「女神転生」
とパソコン用ソフトは日本テレネットが担当しており、
同名タイトル「デジタル・デビル物語 女神転生」としていましたが、
アクションRPGで基本設定(主人公など)はおなじものの、
大幅に異なっているようです。
ハードもMSX、PC-88、X1、FM77と多くの機種でリリースされましたが、
アトラスのシリーズとは異なり1作のみとなっています。
2枚目の広告の下部にファミコンソフトについて書かれていますが、
驚くことに、5月頭の発売号、6月発売予定にも関わらずファミコン版は
開発元、発売元共に「未定」となっていました。
ファミコン版製作がナムコ・アトラスに決まる経緯は分かりませんが、
さすがのナムコでもそんな短期間では開発することはできず、
実際に発売されたのは1987年9月11日と4か月程かかりました。
ナムコやアトラスがもしもこの内容を受けなければ、
今の「女神転生」続いておらず、「ペルソナ」シリーズは誕生しなかったでしょう。
あと、当時の徳間書店はお世辞にも
ファミコンソフトの開発は得意ではなかったようですので、
振り返ると徳間書店開発でなくて良かったのではないかと思います。