広告はアイレムのディスクシステム参入ソフト第1弾である事を謳ってますが、
画面が1つもなく、謎のお姉さん(?)が良くわからない服を着て
謎のポーズを取っています。
「頭を使う難しそうなゲーム」って事ぐらいしかわかりませんね。
発売日が決まる頃、ようやく広告には画面写真も登場し
パズルが動くゲームなのが分かります。
紙面の都合上なのか説明がありません。
写真は拡大したもので、年末商戦が近いのか同時に開発中の
「魔鐘」「スーパーロードランナー」も同じ1ページ内に広告として載せられています。
上写真と同じ号には、紹介記事も掲載されています。
内容を読んで、ようやく新感覚のジグソーパズルという事がわかります。
ジグソーパズルの違いはゲームならではのもので、
ピースは同じサイズの四角形でその絵が常に動いている事、
さらに分割されたピースは上下、左右逆のものがある事。
シンプルな内容ながら、パネル1枚1枚の動きを見ながら
どのパネル同士がつながっているか見ながら完成させていきます。
完成させた時間をディスクにセーブすることにより、
タイムアタックの要素もあります。
16ピース、24ピース、48ピースの3段階の難易度で、
かなり遊べるゲームに仕上がっていて、
今遊んでも遜色ないゲームだと思います。
ファミ通の記事では、
MSX2でも同様の内容のゲームが発売されていた事が分かります。
1986年10月21日に発売された「キネティック・コネクション」という作品です。
アイレムさんパクリ?と思われるかもしれませんが、
開発は種子田定登さんという方が行っており、
発売メーカー、機種は違えど、同じシリーズなのです。
ファミコン版はキネティックコネクションを略した「きね子」というタイトルにしていますが、「モニターパズル きね子 キネティックコネクション」とタイトル画面に表示されています。
発売日も1986年11月28日とMSX2版と近く、同時期に開発されていたようです。
MSX2版の詳細はわかりませんが、ヨットはきね子に
トマトはきね子IIと同じ内容に見えます。
また、MSX2と同タイトルでゲームギアでも発売されています。
「キネティックコネクション」「きね子」についてはwikipediaにも掲載されています。
種子田定登さんについてはこのwiki以外の情報が無く、
その後どうされたのか不明です。
著作権を持たれているのなら、
再度、このような作品を世に出してほしいと思います。