ファミっ子オペレーション

ゲーム・マンガ(アニメ)について独り言をつぶやく牛です。(デザインはドラクエ風に変更)

【FCD(広告)】きね子(アイレム)

ファミコンディスクシステム用ソフト「きね子」。

広告はアイレムディスクシステム参入ソフト第1弾である事を謳ってますが、

画面が1つもなく、謎のお姉さん(?)が良くわからない服を着て

謎のポーズを取っています。

「頭を使う難しそうなゲーム」って事ぐらいしかわかりませんね。

(c)アイレム きね子

(※アスキーファミコン通信1986年10月17日号掲載)

発売日が決まる頃、ようやく広告には画面写真も登場し

パズルが動くゲームなのが分かります。

紙面の都合上なのか説明がありません。

写真は拡大したもので、年末商戦が近いのか同時に開発中の

「魔鐘」「スーパーロードランナー」も同じ1ページ内に広告として載せられています。

(c)アイレム きね子

(※アスキーファミコン通信1986年11月28日号掲載)

上写真と同じ号には、紹介記事も掲載されています。

内容を読んで、ようやく新感覚のジグソーパズルという事がわかります。

ジグソーパズルの違いはゲームならではのもので、

ピースは同じサイズの四角形でその絵が常に動いている事、

さらに分割されたピースは上下、左右逆のものがある事。

シンプルな内容ながら、パネル1枚1枚の動きを見ながら

どのパネル同士がつながっているか見ながら完成させていきます。

 

完成させた時間をディスクにセーブすることにより、

タイムアタックの要素もあります。

 

16ピース、24ピース、48ピースの3段階の難易度で、

かなり遊べるゲームに仕上がっていて、

今遊んでも遜色ないゲームだと思います。

(c)アイレム きね子

(※アスキーファミコン通信1986年11月28日号掲載)

 

ファミ通の記事では、

MSX2でも同様の内容のゲームが発売されていた事が分かります。

1986年10月21日に発売された「キネティック・コネクション」という作品です。

 

アイレムさんパクリ?と思われるかもしれませんが、

開発は種子田定登さんという方が行っており、

発売メーカー、機種は違えど、同じシリーズなのです。

 

ファミコン版はキネティックコネクションを略した「きね子」というタイトルにしていますが、「モニターパズル きね子 キネティックコネクション」とタイトル画面に表示されています。

発売日も1986年11月28日とMSX2版と近く、同時期に開発されていたようです。

(c)SONY キネティックコネクション

(※アスキーファミコン通信1986年12月26日号掲載)

MSX2版の詳細はわかりませんが、ヨットはきね子に

トマトはきね子IIと同じ内容に見えます。

 

また、MSX2と同タイトルでゲームギアでも発売されています。

 

「キネティックコネクション」「きね子」についてはwikipediaにも掲載されています。

キネティックコネクション - Wikipedia

 

種子田定登さんについてはこのwiki以外の情報が無く、

その後どうされたのか不明です。

著作権を持たれているのなら、

再度、このような作品を世に出してほしいと思います。