【SW】EGGコンソール レリクス PC-8801(ハムスター)
異色のアクションアドベンチャー。プレイヤーは精神体を操作して、様々なキャラクターに憑依(スピリットライド)しながら遺跡を探索します。
大いなる二つの意識。いったいいつの頃から存在しているのかわからないが二つの意識があった。ひょっとすると、宇宙の存在するはるか昔から存在していたのかもしれない。この二つの意識は、いがみ合い、ぶつかり合っていた。どちらが正でどちらが悪なのか?どちらが光でどちらが影なのか?そんなことに意味はなかった。ただ争い合う二つの意識がある。この二つの意識がぶつかり合うことで、さまざまな物質が生まれ、さまざまなものが、破壊されて来た。光すらこの二つの意識がぶつかり合うことで存在するようになったのだ。もしかすると、この宇宙も二つの意識が生み出したのかもしれない。そして、つねに二つの意識は争ってきた。この争いは永遠に続くだろう。さながら、宇宙が進化するための、身震いのように…。
本作は1986年にボーステックから発売されたアクションアドベンチャーゲームです。突如、海中より現れた遺跡に、精神体として漂っていた主人公。なぜ精神体になっていたのか、主人公は何をしないといけないのか等の説明はなく、遺跡内の探索を進める事で、おぼろげに状況が見えてきます。
本作では倒した相手に憑依するスピリットライドというシステムがひとつの見所。憑依した肉体によって、攻撃方法や耐久力は異なるので、探索を続ける上でどの生物に憑依するかが攻略のカギとなります。さらに自分の行動によって入手できるアイテムが変化したり、ストーリー展開やエンディングが変わったりするので、遺跡内の探索をどのように進めていくかは、プレイヤー次第。あれこれ試行錯誤できるところは、本作ならではの楽しみといえるでしょう。
世界観を盛り上げるための演出も熱く、SF色豊かなキャラクターデザインや、人間型キャラクターの重厚な動き、効果的に入る波の音等、映画的な要素はゲームを否応なしに盛り上げてくれることでしょう。ちなみにオープニングとエンディングの音楽は、なんとクリスタルキングが担当しており、当時大きな話題となりました。
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